開業レポ

飲食店開業者インタビュー VOL.10 韓国家庭料理・居酒屋俊ちゃん 朴 洪俊(パクホンジュン)さん・木村 優音(きむらゆい)さん 2020東京オリンピック前までに独立したかった!

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オープンは2018年6月22日ですが、鍵を受け取ったのが、6月1日とのこと。
奇跡のスピードで開業した、韓国家庭料理・居酒屋「俊ちゃん」は、ご夫婦でのチャレンジです。「浅草橋という立地は、これからの可能性を感じています」という奥様の木村さん。
店内メニューは、日本語、韓国語、中国語、英語とインバウンド対策もバッチリ。
日本の居心地がよく、随分前に帰化され、日本語も流暢な奥様を中心にインタビューです。

 

韓国家庭料理・居酒屋俊ちゃんの店主

 

―なんでも鍵を受け取ってから約20日間で開業だったと伺いました。

(木村さん)そうなんです。物件の契約をしたのは、2018年の5月です。実際に私は、5月まで普通に広告営業などの仕事をしていましたし、主人もギリギリまで別の韓国料理店の料理長として仕事をしていたんです。家賃がもったいなくて、1日でも早くお店を開けたかったんです。

 

―すごいですね。では、ほとんど居抜きの状態で使えたということでしょうか。

(木村さん)以前のお店が、同業の韓国料理店で、約1年で店をたたんでしまったそうでして。
そのためにお店の中の状態が良かったのが救いでした。
しかし、サムギョプサルの器具や食器などはまったく使えるものがなかったので、すべて新調しています。テーブルに天板を張ったくらいですね。
 

韓国家庭料理・居酒屋俊ちゃんの内装

 

―店内でこだわって改装した場所はありますか。

(木村さん)はい、なんといってもお手洗いです。和式のトイレだったものを洋式トイレに変えました。
工事が完了したのが、お盆期間ですけれど。料理人の方などは、あまりお手洗いに意識が向かないかもしれません。しかし、女性目線ですとお手洗いの清潔感は何よりも印象に残るものです。この周辺は、OLさんのランチ需要がかなり見込めますので、そこにはきちんと投資をしようと思いましたね。

 

―現在の男女の来店比率はどれくらいですか

(木村さん)それが、ランチタイムは男性2割、女性8割なんです。ディナーになると、50:50になりますけれど。それなので、お手洗いをこだわったという読みは当たったと思っています(笑)あと、自分が長年OLをやっていて、外でのランチが多かったということもあり、お客様の気持ちに寄り添えるんです。それで、寒い時期には温かいお茶を出すようにしています。
だって、会社から出て、寒い寒いと感じながらお店に入るんですから、冷たいより、温かいほうがうれしいじゃないですか。その後、辛いものを食べてお水を希望される方には、お水を提供するようにしているのです。

 

―奥様ならでの心遣いがお客様のリピートに繋がっていると思います

(木村さん)自分なりの工夫とともに、周囲の声も積極的に聞くようにしています。
なぜ、前のお店が1年でつぶれてしまったのか?その答えを近所の方やお客様が教えてくださるんです。“前のお店はとても寒かったの”とか“店内が暗かった””臭いが付きやすかった“とかのお声を頂戴し、さっそくライトの取り換えや、換気扇を設置するなど行動に移しました。一人来店の方も寂しくないように、TVもありますよ(笑)この近くはビジネスホテルなども多いので、出張の方などの需要もあるので。

 

―流石ですね。オープン後の集客に不安はありませんでしたか?

(木村さん)まず、オープン後の集客をどうするかということですよね。とにかくお客様目線に立ち続けようと思いました。その結果、やはりおいしい食事のためには、ランチもすべて当日仕込みにしようと。あとは、忙しいランチタイムでも限定数のお弁当対応を行ったりしながら、口コミで広まるように努力しました。その結果、宣伝費をかけることなく、土曜日などはほぼ予約で満席いただくこともございます。

 

―最後に、ご夫婦での独立で感じていることを教えてください。

(木村さん)私たちが頑張れば何でもできるという環境にとても満足しています。主人は厨房で、私が接客担当。業務がしっかり分担できていることもいいのかもしれません。私はお客様と話すことが何より好きなので、接客ではまったくストレスがたまりません。
自分たちのペースで働けるのが二人とも向いているようです(笑)。

 

これから独立する方へ アドバイス 3箇条

  • 其の1. 計画性を持つこと!
  • 其の2. 居抜き残留設備のチェックは必須。
  • 其の3. 見えないところも必ずチェック(下水チェックなど)

 

 

お店ができるまで <夫婦ともに、独立が夢だった>

  • 2017年秋ごろ共に勤めながら物件探しスタート
  • 2017年12月本格的に岩本町、秋葉原を中心に物件を探す
  • 2018年5月今回の物件と出会い、契約。契約のタイミングで、夫婦ともに退職
  • 2018年6月1日物件引き渡し
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  • 2018年6月22日オープン

開業費内訳

  • 借り入れ無し
    (自己資金と親からの援助金)
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  • 物件詳細10坪弱
    トイレ改装費 50万

 

<おすすめ料理>

 

もち豚厚切りサムギョプサル

もち豚厚切りサムギョプサル 1人前 1,350円(2人前から)

 

キムチ

キムチ3点盛り合わせ 780円

 

海鮮チヂミ

海鮮チヂミ 1,200円

 

店舗情報

  • 店名俊ちゃん
  • 業態韓国家庭料理・居酒屋
  • 住所東京都台東区浅草橋3-17-9 田中ビル 1F
  • 交通JR浅草橋駅より徒歩7分、
    都営浅草線浅草橋駅A4出口より徒歩4分
  • TEL03-6240-9899
  • 営業時間[月~金]11:30~15:00 14:30(L.O)17:00~23:30 22:30(L.O)[土・祝日]12:00~14:30 14:00(L.O)17:00~22:30 22:00(L.O)
    定休日:日曜日
  • 席数26席
  • オープン日2018年6月22日
  • 客単価ランチ 800円~ ディナー:2000円~

俊ちゃんの外観

店主経歴

朴 洪俊(パクホンジュン)さん
飲食企業の韓国料理店、料理長を経て、独立。
本場の味わいを伝えるべく一人で厨房を取り仕切る。
 
木村 優音(きむらゆい)さん
在日16年。将来日本での飲食店開業も視野にいれて、帰化。
交通広告の営業を経て、独立。

 

取材・文 青山友美 食専門のPR企画&編集・ライターとして活動中

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