繁盛店への道

値上げしても満足度を下げないテクニック第一弾 ~0円で満足度を確定させる方法~

画像

値上げしたいわけではない。でも、せざるを得ない。そんな状況ではないでしょうか。仕入れ先からの価格改定の通知を受け取るたびに「この品も上がるのか…」と苦しい想いをしていることと思います(日本全国、みんな同じです)。
 
「値上げをしたら、お客さまの満足度が下がるんじゃないだろうか」
「値上げをしたら、お客さまが来店してくれなくなるんじゃないか」
 
そんな不安もあると思います。商売は不安と希望のはざまで揺れ動くものなので、不安がゼロになることは永遠にありませんが、希望の割合を増やしていきたいものですね。
 
本記事では、前後編で「今日の満足実感を高める方法」と「明日以降にも満足度を残す方法」をご紹介します。今回はまず「今日の満足実感を高める方法」から。
 

■今日の満足実感を高める方法

お客さまがおっしゃる「おいしい」って信じられますか?
 
もちろん、お客さまは嘘をついているわけではありません。でも、明日以降も「このお店はおいしいお店だ」と記憶に残っているかと言うと、怪しくないですか?できるなら確固たる「美味しい記憶」を残してほしいものです。そうなるための方法があります。
 

 
1:味わいポイントを先に伝える
あなたがこだわりを持って作った料理を提供して、お客さまに味わって頂くのは素晴らしいことです。でも、お客さまはそのこだわりを味わってくれているでしょうか?味わいポイントを事前にお伝えすると、お客さまも味わって頂けるようになります。
 
「食感が好評です」
「香りを気に入って頂けるお客さまも多いんです」
 
提供の際に、このように味わいキーワードを加えてお声がけしておけば、お客さまはそこに意識が向くでしょう。そうすれば、あなたのこだわりポイントもじっくりと味わって頂ける可能性が高まります。結果として「食感が●●だった」「香りが○○だった」という具体的な記憶が残るようになります。グーグルマップの口コミ内容も変わってくるはず。
 
とはいえ、営業中にそんなに伝えることはできない場合もあるでしょう。その場合は…
 
2:自立POPを作り、商品と一緒に提供する
このようなミニポップを商品と一緒に提供してはいかがでしょうか?
 

 
「食感が好評です」というセリフPOP。提供するのに数秒かかりますが、これを見たお客さまは、一度は見て頂けるでしょうし、吹き出し内に書かれた内容は意識して食べて下さることでしょう。そうしたら記憶に残してほしい部分に意識を集中して頂けるはずです。記憶に残していただければ、リピート来店だけでなく口コミも期待できますね。
 
いかがでしたでしょうか?あなたのお店で活用できそうですか?
 
せっかくお店で満足して下さったなら、ちゃんと記憶に残してほしいですし、また来店頂きたいですよね?今回のネタがヒントになればとても光栄です。
 
次回は「明日以降にも満足度を残す」手法をお伝えいたします。値上げを余儀なくされても、明日以降に満足の余韻を残して何度も来店頂きましょう。
 
では、お客さまと喜びあって売上アップしていきましょう!応援しています!
 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
◇繁盛店への道 最新記事はこちらから
 

「繁盛店への道」の関連記事

関連タグ

「開業ノウハウ」記事の一覧