開業ノウハウ

渋谷駅で飲食店を開業「スクランブル交差点から今の渋谷を見る」渋谷駅編 part1

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調査日2022年12月20日
出店するならこの街だ!注目エリアをレスタ編集部が歩いて紹介 vol.4

 
渋谷駅調査の第1弾。今回の舞台は、国内でもっとも人通りが多いと言われている渋谷スクランブル交差点がある、渋谷センター街方面です!センター街や「渋谷パルコ」のように、常に世間から注目されるスポットに加え、奥に広がる個性的なお店やおしゃれカフェなど、まるっと紹介していきます。
 

 

渋谷・基礎情報

 
乗り入れている路線▼
東急東横線 – 東京メトロ副都心線
東急田園都市線 – 東京メトロ半蔵門線
東京メトロ銀座線
京王井の頭線
JR山手線
JR湘南新宿ライン
JR埼京線
 
近辺の主な主要都市▼
新宿駅(電車で約5分)、表参道駅(2分)、原宿駅(2分)
 
商業施設・チェーン店情報▼
・商業施設…西武渋谷、渋谷パルコ、渋谷ロフト
・飲食店チェーン店…一蘭、デニーズ、大戸屋、バーガーキング、餃子の王将、天下一品
 
イベント▼
渋谷・鹿児島おはら祭り(5月)
・渋谷横丁夏祭り(7〜8月)
渋谷金王八幡宮例大祭(9月)
青の洞窟SHIBUYA(12月)
 

意外と見落としがちな、地下のショッピングスポット

 
まずはハチ公口からスタートしていきます。改札を出ると、目の前にはしぶちかへの出入り口が見えます。
 

 
しぶちかとは、渋谷スクランブル交差点の下に広がっている、JR乗り場直結の地下街になります。いろんな店舗が並んでいるのですが、1つ1つの店舗面積はかなり小さめで、携帯ショップやペットグッズ、「ビアードパパ」や「おむすび権兵衛」などが出店しています。さまざまなジャンルが混在しているので、渋谷にいながら下町の商店街のような空気感を感じます。
 

 
しぶちかは、東急フードショーにも直結しています。東急フードショーは、東急百貨店のデパ地下になり、「RF1」や「柿安ダイニング」など百貨店常連のブランドが揃っています。2021年7月に大規模なリニューアルを行い、デリゾーンが広くなりました。現在の営業時間は、10時〜21時になっています。
 

幅広いジャンルのラーメン店が集うセンター街

 
しぶちかから出て、地上を調査していきます。渋谷センター街に到着しました。
 
センター街は、「TSUTAYA渋谷店」と「大盛堂書店」の間から始まる通りを指します。現在は、バスケットボールストリートという名称もついています。センター街に入ってすぐの場所には、以前RESTAで取材させていただいた「SUMADORI-BAR SHIBUYA」も出店しています。
 

 
センター街には、チェーン店も含め複数のラーメン店があります。こちらの「金伝丸」は朝の7時半まで営業していて、明け方まで利用することができます。2階は味噌バターラーメンなどの北海道ラーメンを楽しめる「味源熊祭(おくむら)」というラーメン屋さんになっていて、こちらは24時間営業となっています。
 

 
ほかにも、二郎系ラーメンの「野郎ラーメン」、あっさりとした醤油ラーメンが人気の「どうとんぼり神座(かむくら)」なども、センター街には出店しています。
 

 
ラーメン屋以外にも目を向けていきます。センター街を進んで突き当たりに出ると街の少し雰囲気が変わり、落ち着いた商店街のような景色になります。センター街の突き当たりにあるのが「オークヴィレッジ」という建物で、地下1階から2階まで飲食店が入っています。居酒屋や水炊き、もんじゃ焼き店など、バリエーションも豊富です。
 

 
こちらは2021年5月にオープンした、本格四川のお店「渋谷星星倶楽部(しぶやしんしんくらぶ)」です。注文は、スマートフォンのアプリを使ったモバイルオーダー式。看板のネオンや店内もポップで可愛く、気軽に本場の四川料理を楽しめるお店となっています。
 

 
また、この通りには「ヨシモト∞ホール」があります。1階と2階がヨシモトのホールになっており、トークイベントや若手芸人のライブが頻繁に行われています。
 

新旧で人の目と心を奪う、井の頭通り

 
次に、センター街の1本となりの道、井の頭通りを見ていきます。
 

 
井の頭通りもセンター街同様、数多くの飲食店があるのですが、ここには注目度の高い焼肉店がいくつか集まっています。1人焼肉ができることで有名なチェーン店「焼肉ライク」や、店舗数全国一位の「牛角」などのチェーン店があるほか、渋谷にしかない焼肉店もいくつか発見しました。
 

 
まずは、ちとせ会館の2階にある「渋谷肉横丁」です。2010年にオープンし、テキーラとトルティーヤで楽しむ「メキシカン酒場デビル」や、肉寿司専門店の「肉天国」など、個性豊かな肉料理のお店が、28店舗出店しています。
 

 
こちらは2022年に世間で話題を集めた、宮迫博之氏がプロデュースを務めた「牛宮城」です。このように、話題性のあるお店や、新たなスポットとして注目されている店が井の頭通りには集まっています。
 

 
対照的に、古くから愛されている焼肉店もあります。こちらは炭火焼き「ゆうじ」という焼肉店です。国内屈指のホルモンの名店で、2021年に創業30周年を迎えました。月曜日から土曜日の16時〜22時で営業しており、予約は16時からと18時からの2部制で受け付けています。レトロな店内は8席のカウンターとテーブル席が用意されていて、現在も予約必須の人気店です。このような焼肉店以外にも、長年老舗料理店として愛されている飲食店が渋谷にはまだまだあります。
 

 
平日のお昼ごろ行列を作っていたのが、「兆楽」という中華料理店です。こちらは創業50年以上の町中華で、ルースチャーハンが看板メニューとなっています。井の頭通りは、年々生まれる新たな食スポットのほかに、古くからお客さんに愛されている飲食店も混在しているようです。
 

スペイン坂を支える喫茶店

 
井の頭通りの中間点から右手に見えるのが、スペイン坂です。スペイン坂は、「マツモトキヨシ」と、現在は閉店しているアパレルブランド「Bershka」の間に伸びている、少し幅の狭い通りです。
 

 
このスペイン坂で有名なのが、カフェ「人間関係」です。1979年創業の老舗店で、23時近くまで営業しているため夜カフェとしても利用することができます。人気のメニューはスコーンです。2階は「ラ・ソフィッタ」というイタリアンレストランになっています。
 

 
同じくスペイン坂にあるこちらは「BiOcafe(ビオカフェ)」というオーガニックレストランです。無農薬で作られたヘルシーなメニューを提供しています。
 

 
こちらは、夜カフェブームの元祖とも言われている「宇田川カフェ」です。宇田川カフェは渋谷に、「宇田川カフェsuite(スイート)」、「宇田川カフェ別館」の2店舗の姉妹店があり、こちらは本店になります。この本店は巨大倉庫のようなつくりになっており、ひときわ目を引く外装をしています。店内もおしゃれで、平日のお昼過ぎには、窓際の席が埋まっていました。
 

 
こちらが姉妹店の「宇田川カフェsuite(スイート)」になります。古民家をリノベーションした店舗になっており、温かみのある雰囲気です。2階にはロフト席の用意もされています。ランチは12時〜17時と長めに受け付けており、ピザやカレーのセットを選ぶことができます。
 

小道を歩けば、掘り出しもののお気に入りカフェが見つかるかも?

 
宇田川町エリアに進むと、まだまだおしゃれなカフェを見つけることができます。無国籍通りの方に進んでいくと人通りはぐっと減り、落ち着いた雰囲気に変わります。奥には小学校、NHKなどの施設があります。ここにも個性的なカフェがいくつかあるので、調査していきましょう。
 

 
こちらは、若者に人気の「フラミンゴ」(写真左)と「and people」(写真右)というカフェです。「フラミンゴ」は外装と内装どちらも赤を基調とした派手な色合いになっており、ポップな海外風の店舗です。それとは対照的に、「and peaple」は自然溢れる空間になっており、ゆっくりと落ち着いた雰囲気になっています。
 

 
無国籍通りから文化村通りの方に進んでいくと、大きなペイントが目に入ります。このペイントが目印のこちらは、「宇田川ビアホールSHIBUYA」です。1階が「タイガー餃子会館」、2階が日本列島酒場「上五島(かみごとう)」、3〜4階がステーキダイニング「Demode Queen(デモデクイーン)」と、1つの建物に和洋中が揃っています。こちらは、際コーポレーション株式会社が2014年にオープンした商業施設で、「大人が遊べる渋谷」をコンセプトに設計されたものになります。さまざまな料理と一緒にお酒を楽しむことができる、少し大人向けの食事スポットのように感じます。
 

最新のショッピングが楽しめる、渋谷パルコ周辺エリア

 
調査も終盤になってきました。次は、渋谷の代表的スポットでもある渋谷パルコを調査していきます。
 

 
2019年11月にリニューアルオープンした渋谷パルコですが、地下1階には食・音楽・カルチャーをコンセプトにした「カオスキッチン」というレストランフロアがあります。21店舗の飲食店のほかに、レコード店やギャラリーなどが入り混じり、独特な世界観を作り上げています。
 

 
とりわけ人気なのが、ハンバーグをメインとした「極味や」です。福岡からやってきたブランドで、「極味や」としては初の鉄板焼きスタイルで提供されています。平日の夕方には、すでにかなりの行列ができていました。
 

 
渋谷パルコは、6階にアニメやゲームの店舗が集まっていることからも、注目されています。このフロアには、日本初の「任天堂オフィシャルストア」や「ポケモンセンター」などがあり、常にグッズを購入する人で賑わっています。ひと通り見終わったところで、渋谷パルコを出てみます。
 

 
センター街を横切り、公園通りの方を歩いて行くと、コンクリートのおしゃれな入り口が見えてきました。こちらは、「CHOOSEBASE SHIBUYA」です。ここは西武・そごうが立ち上げた新業態になり、コスメや雑貨など、いろんな種類のギフトアイテムを販売しているスポットになります。ショッピング方法も新しく、QRコードで購入するアイテムを読み込み、決済後まとめて商品が受け取れるといったシステムになっています。商品をカゴに入れるという行為がなくなり、オンライン上で決済まで済ませてしまうことができる、新しいスタイルのショッピング方法です。
 

アパレルエリア・ファイヤー通り

 
最後にファイヤー通りを見ていきます。ファイヤー通りは飲食店というよりは、アパレルショップや「タワーレコード」などがあり、ショッピングとして栄えているエリアになります。
 

 
「SHIPS」や「FREAK’S STORE」などのセレクトショップや、若者に不動の人気を誇る「Supreme」などのアパレル店が集まっています。
 

 
こちらは、現在休業中の「渋谷マルイ」です。約50年間営業し続け、リニューアルオープンのため2022年8月に一時休業となりました。2026年ごろを目処に、日本初の木造商業施設としてオープンする予定です。新たな渋谷のアイコンが生まれることに対して注目が集まっています。
 

おわりに

 
今回は渋谷のスクランブルスクエア・センター街方面のエリアを調査しました。センター街方面は渋谷の中でも特に若い層の人が集まっており、時代の最先端を進んでいる印象でしたが、古くから愛されている店も入り混じっていて、時代の流れを地続きで感じることができました。
 
飲食店開業応援マガジン RESTA [レスタ] では、渋谷で出店された方のインタビューも掲載しています。

●注目新店舗インタビューvol.19 熟成焼売とウーロンハイ専門店「KAMERA」

 
ぜひ参考にしてみてください!
 
文・飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部
 
〇渋谷で物件をお探しなら「居抜き市場」
渋谷駅周辺の居抜き物件、貸店舗情報一覧|居抜き市場
 

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