三軒茶屋で飲食店を開業「住宅街にもこだわりのお店が続々誕生!行列店も多い南側エリア」三軒茶屋駅 part2
前回に続き三軒茶屋の魅力を調査開始!今回は国道246の南側から少し足を伸ばして三宿方面を散策していきます。北側と同様に素敵な飲食店の並ぶ街並みではあるものの、古くからの商店が今も元気に健在している商店街も魅力のエリア。芸能人やエグゼクティブのビジネスマンも多く住んでいる場所でも知られています。
三軒茶屋駅から246の南側へ
246の南側には、少し歩くと駒沢公園や世田谷公園といった大きな公園があることから、ファミリー層も多く、戸建て住宅や低層階マンションが多く立ち並ぶのも特徴。246沿いにはタワーマンションの建設なども始まり、なかなかの都会的なイメージ。
「住みたい町ランキング」で上位にランキングされることの多い三軒茶屋は、江戸の中期以降に大山道(国道246)と登戸道(世田谷通)の分岐地点に人気の茶屋が三軒並んでいたことに由来。人気の茶屋から発展した町と聞くと、納得のいく賑わい感。246の南側には、300mほども続く「栄通り商店街」が。
こちらの商店街には新旧さまざまな店舗が軒を連ね、夏には阿波踊り、秋には大道芸などお祭りや催し物も開催。毎日16時〜18時は歩行者天国にもなることから、子供連れの家族や学校帰りの学生なども多くみられるのが特徴。
商店街の入り口すぐのところには、60年以上の歴史がある「喫茶セブン」が。昨今のレトロ喫茶ブームで若い女性にも大人気で、古くからの常連客に混じって王道のパフェを楽しむインスタ女子も多く、三軒茶屋を象徴するような光景が見られる。
そんなセブンの斜向かいには2021年にオープンしたクラフトビール専門店の「Sanity(サニティー)」が。常時500種類以上と驚きの数のクラフトビールを常備し、TAPも10種類と豊富。夕方になるとオシャレな人がクラフトビールを片手に楽しそうにひと時を過ごしている。
Sanityの脇道を入ると、こちらは大衆酒場なのにクラフトビールが楽しめるという2020年オープンの「麦酒宿まり花」が。店内に伸びるコの字カウンターが特徴で、注目を集めている。
少し先を行けば、「ブルーボトルコーヒー三軒茶屋カフェ」が。こちらは庭園が見える席があり、フードメニューも充実。買い物の途中に休憩するカップルや若い夫婦などで賑わっていた。
また、この通りには老舗ライブハウス「HEAVEN’S DOOR」も健在。この地から、数々のロックスターが誕生したと言われる伝説の場所で、19時頃から毎日ライブが開催されている。
学生やサラリーマンも多く行き交う商店街には当然ラーメン店も多い。「藤しろ」はローストした牛肉がトッピングされていることで人気のラーメン店で、メニューによって麺の太さを変えているのが特徴。「臥龍(がりゅう)」は行列のできる軍鶏白湯が大人気で、あっさりしつつも濃厚なスープが楽しめる。
商店街を少し外れてみると、バターミルクパンケーキの専門店「VoiVoi」が。小麦粉とバターたっぷりの焼きたてパンケーキが楽しめるカフェで、週末には行列ができることも。
その先には、テレビなどで紹介されることも多い「トラットリア・ピッツェリア・ラルテ」が。日本ナポリピッツァ協会副会長が作る本格的なピッツァや南イタリアの料理が堪能できると人気が高い。
また、この近隣にはAEON FOOD STYLEやSeriaなどがあり、近隣住民や近隣店舗のスタッフが買い出しに来る光景も。
住宅街にはこだわり店がいっぱい!
商店街から駒沢方向に住宅街を散策すると、何やらオシャレなこだわり店舗が。
画像左の「NUPURI」は2023年に開業した自然派ワインが楽しめるお店。スタンディング、レストラン、そしてショップが併設され、ナチュール好きのニーズを全方位的に満たすショップとなっている。画像右の「café The SUN LIVES HERE」は2012年創業のチーズケーキ専門店。三軒茶屋のお土産にふさわしく三層になった瓶詰めチーズケーキが大人気で、イートインスペースには行列が絶えない。
「スパイスバル317」は、マニアックなセレクトで人気のワインと、15種類の自家製スパイス酒が楽しめる大人向けのバル。店舗の前を通るだけでもフワ〜っとスパイスの香りを楽しむことができた。
こちらの「東京茶寮」は、世界初のハンドドリップの日本茶専門店。要予約ではあるが、好きな煎茶を選んで飲み比べができることから、外国人観光客にも人気が高い。
写真の左側、「ロス・タコス・アスーレス」は全てを一から手作りしている本場のタコスが、なんと朝9時から堪能できるタコスの名店。お隣の「キッチン村山」は、日替わりのタパスが楽しめる、飲める定食屋という感じで、周辺に多く住んでいる一人暮らしの味方とも言えるお店。
「サンバレーホテル」は、本格的な南北インド料理の専門店。予約は当日の朝に設置される予約表に記載する方式で、朝から予約のために行列ができる名店で、一度食べたら忘れられない味。
パン屋さんも本格的。こちらの「ジュウニブンベーカリー」は、代々木八幡で大人気の「365日」のシェフが手がけるベーカリー&カフェ。また同じ建物内には1階にはフラワーショップ、2階にはロースタリーカフェの「二足歩行」が併設され、待ち合わせにも便利。
三宿交差点へ向かってみよう!
今度は三軒茶屋駅から渋谷方面に向かって散策開始。
こちら方面には学校や公園などが多く、公務員宿舎などもあることから246を少し入ると、かなり落ち着いた印象の街並み。
まずは学生とサラリーマンの味方、街の洋食屋さん「キッチンアレックス」。ランチタイムは行列必至で、こちらのカツカレーやハンバーグなどの茶色いメニューはどれをとっても間違いなし。かなりのボリュームが学生さんには嬉しいところ。
ボリューム感たっぷりのワンタンと、手作りチャーシューが自慢の「ラーメン茂木」は1994年にオープン。特製雲呑麺が人気でこちらもお昼時には行列ができていることがしばしば。
このエリアのランドマークは、やはり「昭和女子大学」と「人見記念講堂」。通学の女子大生はもちろん、コンサート開催の日にはこの周辺はかなりの賑わいを見せている。
ヘッドスパなどの女性ターゲットのリラクゼーション施設も増えている三軒茶屋。
どんどん246沿に歩みを進めると、畳屋さんがプロデュースするオーガニック日本茶と畳カフェブランドとして2023年にオープンした「TEA TATAMO!」を発見。イートインスペースはもちろんのこと、テイクアウトスタンドも併設され、この日も女性客が数名、購入していく光景が。
三軒茶屋駅から徒歩12~13分で三宿の交差点に到着。古くから近隣住民に慕われる「香港麺新記」はこちらが本店。
三宿の交差点からすぐのところには、神戸で50年以上続く老舗焼肉の名店「焼肉六甲園」が。深いコクでクセになるタレの味が特徴で、オーダーが入ってから肉をカットするというこだわりから、近隣はもとより、わざわざ訪れる人も多い。
三宿交差点からすぐのところに、「CRAFT CHOCOLATE WORKS」が。こちらはBEAN to BARのチョコレートの製造、販売を行うチョコレート工房で、チョコレートだけでなくソフトクリームも人気。店内では製造工程を見ることができるので、買い物ついでに立ち寄っても楽しいお店。
三宿交差点エリアにはカフェが多いのも特徴的。三軒茶屋から歩いてきても苦にならない距離ということもあり、週末には世田谷公園を目指して散歩する老若男女、そして犬のお散歩客などで賑わっている。
2013年オープンの「かんな」は、かき氷の店としてこのエリアで大人気。和定食も楽しめることから散歩ついでにお昼時に訪れる人が多く、冬でもかき氷を楽しむお客様が多い。こだわり抜いたかき氷シロップはインターネットでも人気の商品なのだとか。
このエリアの終着地点は世田谷公園。パン祭りで大行列ができることでも知られているが、近隣住民にはやはり憩いの場所として活用されている。イベントがない日でもキッチンカーやコーヒースタンドが出ていて、子供連れの家族も多く見られる場所となっている。
公園や学校が多いことから246周辺エリアには落ち着いた雰囲気の、こだわりの店が多く感じられた。知っていたつもりの街でも、こうやって歩いてみるとまだまだ知らない店が多いと実感。次はどの街に行くか、お楽しみに!
文・飲食店開業応援マガジン[RESTA(レスタ)]編集部
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