焼肉経験10年を経て、念願の焼肉ホルモン店を開業

小岩の商店街ロードを抜けて、徒歩4分の場所に、4軒連なる飲食店。そのうちの3軒を運営するオーナーが、矢次　康治さん。今回取材をさせていただく「焼肉ホルモン康」がオープンしたのは、2021年の12月22日。念願かなっての焼肉ホルモン店だという、オーナーの矢次さんにお話を伺いました。
 
―なんと横並びで3店舗のお店を独立開業されていたんですね！
（矢次さん）そうなんです。スタートは、一番左端の居酒屋「ゆうじ商店」を2020年9月に開業しました。その後、隣の物件があき2021年9月「おでんと揚げ物　矢つぐ」をオープンし、最後に「焼肉ホルモン康」という流れになります。
 
―なかなか、こんな1年半でヨコの物件が空いていくというとは珍しいですよね。
（矢吹さん）本当ですよね。まずは、小さめの居酒屋からスタートしたのですが、もともとは焼肉店をオープンしたかったんですね。でも、ダクトの問題も含め、初期投資がかなりかかるんですよ。そのため、まずはコストをあまりかけずに開業をしました。
 

 
―独立までの矢次さんの経歴をお伺いしてよいですか？
（矢次さん）はい、そもそも実家が寿司店を営んでいまして。自営業には抵抗がなかったんですね。しかし、はじめは飲食ではなくて、美容師の専門学校に入りました。でも、なんだか美容師にむいていないと感じて、飲食の道へ方向転換したんです。3年ほど勤務したのち、不動産業界にも足を踏み入れ、その後焼肉のお店で5年ほど経験を積み、兄弟でお店を持ちました。5年ほど一緒に経験し、そろそろ自分のお店をもちたくなり独立をしたいという流れです。
 
―はじめからこのエリアで物件をさがしていたのでしょうか。
（矢次さん）出身は西東京市なんですが、兄弟でオープンした焼肉店が新小岩だったこともあり、この地域に愛着がわいていたんです。なので、近隣がいいなとは思っていました。小岩。新小岩、平井などで探していたので、運よく、小岩で見つかったので良かったです。
 
―今回の物件は、希望していた条件をどれくらい満たしていますか？
（矢次さん）まず、3店舗が揃ったということではベストですね。仕込みの共有もできますし。コロナ禍だからこその奇跡だと思います。席数は、カウンター6席、6名用の個室を準備することができたので、地域密着というスタンスとしては満足ですね。しかし、この場所は道路拡張計画があるので、いつかは離れなければならないんです。まだ具体的な時期は言われていませんけど。
 

 
―この短期間で3店舗の開業は資金のほうもかなりかかったんではないですか？
（矢次さん）2店舗までは、銀行借り入れを行いました。しかし、今回に関しては給付金・補助金などもあり、自己資金にて開業することができました。
 
―なるほど。コロナ禍が追い風になっている部分もあるんですね。
（矢次さん）そうですね。大変なことも有りますが、物件取得と資金に関しては、メリットもありました。もともと小料理屋さんの居抜き物件ですが、ほぼスケルトンにしてから設計をおこなうことが出来ましたので。
 
―隣の「おでんと揚げ物　矢つぐ」には苗字がついているようですが、今回のお店の名前について、ストーリーはありますか？
(矢次さん) 「焼肉ホルモン康」は「焼肉ホルモンやす」と読みます。わたしの父の名前に「康（やす）」が入っているのと、自分も康治（こうじ）で同じ漢字があるので。
 

 
―素敵ですね。お店のメニューについてのこだわりを教えてください。
（矢次さん）メニュー構成は、仕入れ先も含め、前に勤務していた焼肉店を踏襲しています。もちろん、オーナーの許可を頂いてのことですよ。コースとアラカルトともに準備しています。こだわりの肉はおいしさを最大限にひきだすため、手ぎりで提供いたします。
 
―まだ本調子で営業をなされてはいないと思いますが、オープン時にPRなどはされたのでしょうか。
（矢次さん）地域密着型なので、近隣にビラをまきました。あとは、インスタ投稿と食べログ登録という感じですね。それ以外は特に行っていません。皆さん、工事中から覗いてくださる方もいて、気にはしてくれていたみたいです。
 

 
―今後、独立しようと思っていらっしゃる方に向けて一言いただけますか？
（矢次さん）私は、飲食業界のノウハウとともに、不動産営業も経験したため、物件に関しても判断に迷いがありませんでした。さらに、焼肉店勤務の際には、独立を見越して、損益分岐についても学びました。結局、独立にむけた準備というものが全てだと思いますね。
 

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