繁盛店への道

知っておきたい!飲食店のPR VOL2.「飲食店がSNS運用する際の押さえどころ、メリットとデメリットを整理」

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飲食店を経営している多くの方が、Instagram、FacebookなどSNSの活用はマストと捉えているはず。SNSはアカウントさえ作れば費用をかけずに始められ、情報発信はもちろん集客・売上に結びつけることもできます。ですが、「手が回らない」、「そもそも何を投稿したら良いのかわからない」など、さまざまな理由から始めることをためらったり、投稿はしてみたものの継続できないなどハードルを感じられている方も多いようです。
 
そこで今回は、SNS運用のコツ、メリットとデメリットを整理してみます。つまずきやすいポイントを把握しておくだけで、ハードルを少し下げていただけるのではないでしょうか。
 
まずは代表的なツールの特徴を確認します。
 
【Instagram】
アクティブユーザー約3,300万人。写真や動画をメインにたコミュニケーションが特徴で、10〜20代が利用者の半数以上を占めると言われています。#(ハッシュタグ)で検索する“タグる”という検索方法で見られることも。飲食店のほか、アパレルブランドやメーカー、世界的なハイブランドが利用するなどビジネスアカウントが多い。ダイレクトメッセージ機能あり。
 
【Facebook】
アクティブユーザー約2,600万人。実名制のSNSで、40代の男性を中心にビジネスパーソンの利用が多いく、60代は他のツールより軍を抜いて多いです。予約投稿ができ、インサイト(フォロワー数の推移や属性、投稿の反応などをチェックできる)により投稿の分析ができるなど機能的な特徴も。また、他のSNSと比較すると、広告の際のターゲティング精度が高いと言われています。メッセンジャー機能あり。
 
【Twitter】
アクティブユーザー約4,500万人。フォロワーのリツイートによる情報の拡散性が高く、爆発的な広がりをみせる“バズる”という現象が起こることも。最大140文字の短い文章で、リアルタイムのコミュニケーションで活用されることが多いです。利用者の平均年齢は35歳、10〜20代の約7割が利用していると言われています。ダイレクトメッセージ機能あり。
 
【LINE】(LINE公式アカウント)
アクティブユーザー約8,600万人。利用者数が圧倒的に多いツールですが、配信する側と受信する側の関係性は1対1のため拡散性はないです。クーポン券の発行やキャンペーンの告知のほかに、ポイントカード機能も備えています。公式アカウントの場合、一方的に情報発信をする形式になることが多く「しつこい」、「またか」とネガティブな印象をもたれる可能性も。
 
【Googleマイビジネス】
お店の登録をすると、Google検索やGoogleマップでその情報を表示できる無料ツール。スマホの検索エンジンとしてGoogleを利用している人は全体の約70%、さらにiPhoneユーザーの地図アプリ利用者の約77%がGoogleマップを利用しているというデータがあり、Googleの利用率の高さがうかがえます。また、Googleマイビジネスの投稿内容をFacebook、Twitterとシェアすることもできます。
 

SNS運用の押さえどころ

✓ツールは1つに絞ってスタート
SNSは費用がかからないため多くのツールを活用したいと思われるかもしれませんが、複数のツールを管理するのは想像以上に大変なこと。まずは1つのツールに絞って始めることをおすすめします。
特に飲食店は、料理のおいしさや雰囲気の良さを伝える画像とともに情報発信できるInstagram、Facebookの利用が多いようです。画像の重要度が高いので、「おいしそう」に見えるのはもちろん、「何これ」と興味をわかせる工夫をしたり、臨場感を伝える動画を活用したり、より良い表現を模索しましょう。
 
✓アカウント管理
アカウントを取得する際、メールアドレスやパスワードを設定します。「SNSネイティブのアルバイトの若手にすべてお任せ」状態にしていると、退職時に情報共有がなされずログインできなくなってしまうケースをしばし見かけます。書面に残しておくだけでOKです、アカウント情報の管理にはご注意を。
 
✓定期的に更新する
SNSの更新はマメに。「営業日の16時に毎日投稿」、「毎週月木に投稿」と更新ルールを決めておくと良いでしょう。また、タグ付けやハッシュタグでお店の情報が含まれている投稿には「いいね」や「コメント」をすることも重要です。
 

SNS運用のメリット

✓スマートフォンの普及率は右肩上がり。幅広くさまざまな人に情報発信をすることができます。
✓今日から始められ、望むタイミングでいつでも情報発信ができます。
✓広告費をかけず情報発信ができます。
✓広告機能を活用して、少額から広告をすることも可能です。
 

SNS運用のデメリット

✓営業に直結しない業務となり作業負荷がある。
マメに投稿するためには、専任のスタッフを決めるなど業務として捉えることをおすすめします。
 
✓アカウントが認知されるには時間と労力がかかる。
SNS上は情報が溢れています。お店に興味を持っていただけるように、魅力をしっかりと伝えることを心がけましょう。まずは、来店されたお客さまにフォローや友達申請を促してみては。
 
✓何を発信するかテーマ決めが難しい。
「今月のおすすめ」、「今週のランチ」、「人気メニュー紹介」、「スタッフ紹介」などある程度テーマを決めてローテンションさせるのも良いのでは。投稿スケジュールを決めると、原稿と画像を事前に準備することができるので余裕をもった運用につながります。
 

 
最後に、参考になるアカウントの一例を紹介します。
 
【Instagram】
三茶呑場マルコ @sancha_marco
銀座おのでら @ginzaonodera
 
【Facebook】
燕三条イタリアンBit新潟店  https://www.facebook.com/bitniigata/
はままるうどん https://www.facebook.com/hanamaruudon.jp/
 
【Twitter】
レストランミヨシ @gyoda_miyoshi
 
SNSが集客など直接的な利益につながることもありますが、まずはファンづくり、顧客や潜在顧客との繋がりづくりと考え、即効性を期待するのではなく継続することをおすすめします。運用が落ち着いてきたら、「今日の空席情報」のほか、「今日の仕入れ食材」「今日のおすすめメニュー」などよりリアルタイムな発信をしたり、予約を受け付けたり、フォロワー(ファン、常連)限定でお得なキャンペーン情報を発信するもの良いのではないでしょうか。

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