繁盛店への道

今年の忘年会は「オプション」で伸ばす!2つのお客さま心理と提案のコツ

画像

今年の忘年会シーズンに期待していますでしょうか?
 
2020年はかなり寂しい12月だったと思います。執筆時点(2021年11月初旬)では新型コロナウィルスの感染者数は落ち着いてきていて、居酒屋などお酒を提供する飲食店では、勢いづいているオーナーさんも多いようです。
 
今年の忘年会シーズンで、さらに売上を伸ばす方法はないでしょうか?その提案をさせてください。
 

■今年、鍵になるお客さま心理は2つ

会社単位での忘年会は控える所も多いかもしれませんが、個人単位での忘年会は昨年に比べれば大幅に増えると思われます。お客さまの心理に合わせて提案できれば、お客さまに楽しんで頂きながら売上アップを実現できるでしょう。
 
今年、鍵になるお客さま心理はこの2つです。
1:これまで我慢してきた分、発散したい!
2:とはいえ、まだ安心はできない(恐る恐る)

 
この心理を抑えながら策を練りましょう。
 

■発散してもらうオプション案

「今年くらいはいいんじゃない? ご褒美オプション」
 
このようなタイトルで、忘年会コースに追加できるオプションを用意してはいかがでしょう。昨年の忘年会をガマンし、今年大半の期間でお酒を伴う外食をガマンしてきた方が多くいます。だからこそ労って「自分にご褒美をあげてはいかが?」という提案をしましょう。普段なら注文しない豪華なオプションでも、「去年はガマンしたんだからいいよね!」と言い訳ができる状況です。追加するお客さまも現れるでしょう。
 
例えば、このようなオプションはいかがでしょうか?
・ひとくち豪華プレート(和牛の料理やウニなど)
・個別盛りサービス
・2年分のデザート
・ドーンと樽酒
・2年分の忘年メニュー(巨大皿メニュー)
・目の前仕上げメニュー
・何がでるかな?ワクワクの豪華メニュー謎ボックス
・ガマンしたでしょう賞状
など。
 

 
※使用できる食材や演出はお店によって違いますので、自店でできることでご検討ください。
 
こうしたオプションメニューを2~4つ用意して提示しましょう。HP上でご予約時点で選択できるようにし、当日でも店内POPを用意して追加もできるようにすると「その場のノリ」で追加されるお客さまも増えると思われます。さらに「人気ランキング」をつくれたらさらに効果的でしょう。
 

■恐る恐るのお客さまに、安心して頂くオプション案

・状況次第でキャンセル受付OK
・人数変更は当日までOK
 
このようなサービスを付け加えておくと、予約されるお客さまは安心できます。予約時点では、コロナが落ち着いていても「いつ状況が変わるか分からない」という不安が残っているでしょう。「キャンセルできる」という条件があれば安心して予約できます。またグループ全体でなく、個別に欠席をしなければならない状況も発生するでしょう。当日まで人数変更を受け付けていれば、お客さまにも安心材料になります。
 
これらの条件は、お店にとってはリスクのあるものです。本当はキャンセルしてほしくないし、人数変更する場合も直前ではなく数日前にして頂きたいものです。ただ、お客さまに安心して予約してもらうには、このような提案を検討してもいいのではないでしょうか?
 
いかがでしたでしょうか?今年の忘年会シーズンは「去年の分も取り返すぞ!」と意気込んでいるオーナーさんも多いかと思います。お客さまに安心して頂きながら楽しんで頂く。そしてお店が売上アップされることを願っております。
 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
◇繁盛店への道 最新記事はこちらから
 

「繁盛店への道」の関連記事

関連タグ

「開業ノウハウ」記事の一覧