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外国人労働者採用対策 スペシャルインタビュー PART1

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「海外からの留学生に、働くための日本文化を伝えたい」
Japan Job School 代表 松里 優祐さん

 

これからの日本において、外国人就労はとても重要な要素になってきています。今日のインバウンド対策はもとより、2020年の東京オリンピック、並びにその先のカジノ産業まで、様々な活躍の場所が期待されています。そんな中、語学学校において、すでに日本語を取得済みの外国人が次のステップとして必要となるのが、日本の文化や常識の知識。今回、日本で働きたい外国人のために、働くための文化を教育するシステムを構築されている、Japan Job School 代表 松里 優祐さんにお話しを伺いました。
 
Japan Job School 代表 松里 優祐さん
 
― まず、初めにJapan Job Schoolについて簡単にご紹介いただけますでしょうか。
(松里さん)はい、当校は日本で働きたい外国人が、日本人と良好な関係を築き、日本社会で活躍ができるように教育をしているスクールです。日本人と外国人は文化風習・バックボーンが全く異なるので、常識や、当たり前としていることが違います。そんな異なる背景をもった者同士がうまく共生するためには、当たり前としていることをお互いに理解しあい、違いを認め合うことが大切だと考えています。当校はそこの教育に特化をしています。
概ねの生徒が、大学や、語学学校と並行しながら学びに来ています。

 

― 例えば、どんなカリキュラムなのでしょうか。
(松里さん)一人ひとり面談を行い、学校に通える時間、必要だと思う授業をそれぞれカスタマイズして、提案します。ほとんどの生徒が約3カ月で卒業していきます。授業内容は様々ですが、一例をあげますと、業務シーンを想定したロールプレイングです。
“あなたは与えられた業務が終わりました。しかし、他のスタッフは忙しそうです。そんな時、あなたはどうしますか?”と場面を提示します。
すると、いくつかの国の学生は、「もちろん業務が終わったので、休みます」との回答になるのです。しかし日本のコミュニケーションとしては、「手伝いましょうか」「大丈夫」と声をかけるのが、好まれますよね?自国の文化とは異なるということを、しっかりと覚えてもらうことが同スクールの最大の目的です。

 

― それはなかなか大変な教育ですね。でも社会貢献にもなっていて素晴らしいと思います。
(松里さん)そうなんです。せっかく日本語を話せて、日本が好きでも、働くための常識を教えてくれるスクールが今までなかったのです。もちろん、書籍が出ていたりはしますが、それは一方通行の発信になっていて、本人が納得するところまで行っていないことが多いのです。
「遅刻ぐらいで怒られると思っていなかった」とか「電話にでるスピードで怒られるなんて」とか、私たちの常識には当てはまらない文化で育った学生たちはたくさんいるので、彼らにどちらがいいとかの問題ではなく、日本人の考え方をわからなければ、日本で働くことは難しいということを繰り返し教えています。

 

―授業の言語は何語で行うのでしょうか。
(松里さん)すべて日本語で行います。そのため、大学か語学学校で日本語を習得してもらってからの入学ですね。しかし、まだ日本語のスキルがあまり高くない学生には英語などの言語でフォローする場合もあります。

 

―この学校ができて1年半と伺いましたが、どのように学生を集めているのでしょうか。
(松里さん)そうですね、はじめは語学学校などで紹介いただくことが多かったのですが、徐々に学生たちの口コミで集まり始めています。現在までで約100名近くがこのスクールのカリキュラムを終了しています。

 

―どの国の学生がおおいですか。
(松里さん)同スクールでいうと、ネパール、ベトナム、バングラディシュと続きますね。これらの国の学生は、引き続き日本に住みたいと考えているため、働くためのスキルを身につけたいと考えているのです。国の発表している訪日留学生の国籍は、中国、ベトナム、ネパールとのことですが、今では中国は自国が発展しているため、遊学の学生が多いように思います。

 

―なるほど、確かに中国は経済大国になってきいているため、日本を体験して中国に戻っているというスタイルに変わってきているのですね。

 

PART2に続きます。
 
インタビュー 川瀬 亮太 飲食店プロデュース会社、ROOTage(株) 代表取締役。
取材・文 青山友美 食専門のPR企画&編集・ライターとして活動中

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