これからの個人店はメニューを売る前に、店主を売ろう!親しみ持たれる書き方3選
「新規のお客さまがなかなか来てくれない」と悩むのも無理はありません。スマートフォンを見れば、お客さまの周りには「いいお店(良さそうなお店)」はたくさんありますから。一度ご来店下さったお客さまがなかなかリピートしてくれないのもその理由が大きいでしょう。
商品(メニュー)を売ろうとすると、お客さまは他店と比較して選ぶことになります。お客さまの周りにはたくさんの選択肢があるので、選ばれる可能性は低くなります。では、どうすればいいのでしょうか?
個人店は「メニューを売る前に、店主を売る」ことを強く意識することをお勧めします。お客さまが店主さんに親しみを感じてくれたら、他店との比較競争から一歩抜けることができ、来店確率を上げることができますので。
今回は、お客さまに親しみを持ってもらえる書き方を3つご紹介します。店頭黒板やブログ・SNSなどで、今日からすぐに取り組める内容です。ぜひチャレンジしてください。
1:店主の工夫を書き添える
B:店主の努力が実って、やらかぁ~く仕上がった豚の角煮♪
どちらも「やわらかい仕上がり」を表現したものですが、印象は違いませんか?Aはメニューを中心に書いています。とてもおいしそうですが、お客さまの意識が向く先はメニューです。対してBはどうでしょうか?「店主の努力が実って」とあるので、食べたお客さまは「店主さん頑張ったなぁ」「店主さん、やわらかくておいしいよ」と店主さんに対して意識が向き、感情移入しやすくなるはずです。
2:店主や料理長の想いを書き添える
B:お刺身盛り合わせは当店の一番人気!「お客さまが感動してくれるものしか出したくない!」と日々語っている料理長が納得した素材だけを使用します。数量限定になりますこと、お許し下さい。
どちらもお刺身盛り合わせの説明です。Aはとてもシンプルに素材を説明しています。この書き方でも問題はありませんが、他店との違いは分かりづらいでしょう。Bには料理長の想いがこもっています。この方が素材だけでなく料理長(店主)への感情移入をしやすいはずです。
3:ポロリと本音をこぼす
B:農家さんに直接届けてもらっています。朝採れのお野菜をたっぷり入れたポトフが完成しました♪(間に合って良かったぁ)
Bは()で本音を書き添えました。()を使って本音をポロリとこぼすと親近感を持ってもらいやすいです。HPや正式なメニューブックでは使いづらいですが、店頭黒板や本日のおすすめメニュー、SNSなどカジュアルな場面で使える書き方です。
いかがでしたでしょうか?これからの個人店は、メニューを売る前に店主という人を売る。親近感を持ってもらうことで、お客さまの周りにあるたくさんの選択肢の中で、頭一つ抜けることができます。
ぜひチャレンジしてみて下さい。お客さまと喜びあって売上アップしていきましょう!応援しています!
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
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