飲食店開業者インタビュー VOL.6「東京島酒場 大」浅沼大さん
神田から神田への移転オープン
以前の物件が定借5年での契約だったということで、今回居抜き物件での移転オープンを行った、「東京島酒場 大」のオーナー浅沼大さん。常連のお客様も多くいらっしゃるため、街は同じままに物件を探されたとのこと。エネルギー溢れる浅沼さんにお話を伺いました。
―営業をしながら次の物件を見つけるということは、大変ではなかったでしょうか。
(浅沼さん)そうですね、なるべくすぐに移転オープンしたいという想いが強かったですから。とにかく、駅を変えることなく、駅近くの物件を重点的に探していました。
―どのくらいで今の物件と出会えたのでしょう。
(浅沼さん)探して3~4カ月ですね。そして物件契約から1カ月でオープンできましたから、まずまずですね。このスピードが、居抜き物件の良さだと思っています。
―居抜き物件をうまく活用されたというスタイルなんですね。
(浅沼さん)そうですね、テーブルは前のお店のものを運んできましたが、カウンター席は、居抜き状態から席数を増やす工夫(一部切断)し、そのまま使用しています。
移転前より席数は10席ほど増えましたね。
―お店のコンセプトは島料理ということですが。
(浅沼さん)はい。私自身が三宅島出身で、伊豆諸島の魅力をこちらで伝えたいという想いからこだわりを持ってお店を運営しています。そういう意味では、ブランディングはブレないですね。島には魅力あふれる食材がたくさんありますから。その中でも、島で取れたての魚介類が毎日浜松町の船着き場に到着するので、新鮮さは抜群。自信をもってお出ししています。そのほかにも、パッションフルーツだったり、明日葉だったり、島ミントなど、自然に恵まれた島ならでの食材を使用したメニューが人気ですね。
―店名にも表現されていますね。
(浅沼さん)そうなんですよ。島酒場とうたっているのも、伊豆諸島の“東京島酒”全9蔵のお酒をすべて楽しむことができるから。そして、最後に自分の名前を付けています。
島への愛情をたくさんこのお店で感じていただけたらいいなと、箸置きも三宅島の石を使っているんです。
―「洋子さんのおから」など、たびたびメニューにでてくる洋子さんが気になります。
(浅沼さん)いいところに気が付いていただきましたね。これは、自分の母が作ってくれています。コースターも手作りですし。母のおかげで一層、アットホームな空間になっていますね。
―移転オープンしてお客様に変化はありましたか。
(浅沼さん)もちろん、新規のお客様もいらっしゃいますが、うちは、常連のお客様が新しいお客様をつないでいただくという、人脈でのご紹介が多いので、特に大きな影響はありませんでした。やはり、駅を変えなかったということも良かったです。
―最後にこれから物件契約をしようと考えている方へアドバイスをお願いいたします。
(浅沼さん)あまり、深く考えすぎると前に進まないので、ある程度の勢いも大切です。特に、厨房機器や冷房など、長時間営業してみないとわからないこともあるので。
やりながら考えていくことが大切だと思いますね。
これから独立する方へ アドバイス 3箇条
- 其の1. 何も考えるな!
- 其の2. 失敗を恐れるな!
- 其の3. 馬鹿になれ!
お店ができるまで
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おすすめ料理
明日葉の天ぷら
島寿司
島貝の酒蒸し
店舗情報
店主経歴三宅島出身。 |
取材・文 青山友美 食専門のPR企画&編集・ライターとして活動中
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