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外国人労働者採用対策 スペシャルインタビュー PART2

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「海外からの留学生に、働くための日本文化を伝えたい」
Japan Job School 代表 松里 優祐さん

 

前回のPART1に引き続き、日本で働きたい外国人に向け、日本の文化や常識を教えるJapan Job School 代表 松里 優祐さんインタビュー。昨今、日本滞在ビザの業種拡大のニュースが流れておりますが、ビザ取得には様々な難関があるようです。

 

●PART1のリンク

 

Japan Job School 代表 松里 優祐さん(パート2)

 

―スクールの学生の方は、どんなビザで滞在されているのでしょうか。
(松里さん)ほとんどの学生が、留学ビザで訪日します。その後、学校の推薦状があれば、就職活動のために最長1年間のビザが出るシステムがあるので、その期間内に就職を決め、就労ビザを下ろしてもらう必要があるのです。

 

―どんな就職先を希望されている学生がおおいですか。
(松里さん)希望職種は多岐に渡ります。サービス、観光、IT、製造など様々ですエリアは首都圏を希望する学生が多いです。ただ、日本の採用時期とサイクルが異なるので、学生たちは苦戦することが多いです。国内でヘッドハンティングされるような外国人スタッフとは異なり、ゼロからの就職なので、日本の常識を兼ね備えているということがしっかりとアピールできる人材を育てていくことが使命だと考えています。

 

―やはり、ビザの関係から雇用できる企業は限られていると思います。
(松里さん)はい、上場企業や外国人雇用枠を設けているような企業でなければ、ビザ取得はなかなか難しいのは現状です。今までは、特に技術職的なビザしか取得するのは難しく、コックビザなどで来日してもビザの更新がされず、強制的に帰国になってしまうこともあるのが現実です。

 

―最近ニュースでビザの種類が5(農業、造船、建設、介護、宿泊)から14種類に増えるというのを見ました。
(松里さん)そうなんです。その中にはサービス業も入ることから、飲食店への就職も今までよりは可能性が高くなると思います。
ビザの枠内でも、家族の帯同がOKなビザも有れば、単身しか認められていないものもあります。グローバル化が進むにつれて、日本の受け入れ対応にも変化がでるとは思いますが、
今のところビザコントロールを予測することができないです。

 

―話は少し変わりますが、もう少し気軽な外国人留学生をアルバイトで採用する際のポイントなどを教えいただきますか。
(松里さん)はい、基本留学ビザで訪日している学生を雇うことになると思いますが、1)学校から近い又は家から近い 2)時給がいい 3)食事が付く
など、学生も自分の都合のよい条件をきちんと探しています。
以前のように、安い時給で働いてくれる人材という認識はもう通用しないと思います。
なぜならば、長期休暇は例外で40時間になりますが、基本は週に28時間までしか働けないと法律があるからです。そのため、深夜バイトが人気だったりするのです。
ただし、注意しなければいけないのは、学生が内緒で掛け持ちバイトをしている場合です。
他の場所でのアルバイト時間を考慮せず、28時間勤務をしていることが発覚した際には、
学生に指導が入るので、いきなり働き手を失うことになりかねません。

 

―まだまだ外国人を採用することに不安を覚えている方も多いと思います。
(松里さん)そうですね。ですが、言葉の壁を超えてまで日本で働こうと思っている外国人は基本的に日本好きなので、国籍を大きな壁だと感じることなく外国人採用を行う社会になっていってほしいのが本音です。しかし、やはり異国の文化の中で働くというプレッシャーもあり、すぐに諦めてしまう学生もいることは事実です。なるべくそのようなことが起きないように、一度辞めてしまった後の就労ビザ取得がいかに難しいかということを何度も教えています。

 

―これからは、採用側の受け入れの意識改革も必要になってくるということですね。
(松里さん)はい、そこも必要です。実際に、母国に仕送りをしようと考えている外国人の方は、まじめな方が多いです。しかし、中には突然職場からいなくなってしまう最悪のケースもあります。もちろん、外国人サイドに非がある場合もありますが、採用側の待遇がひどく、耐えられないというケースも。特に職人気質の方の強い叱責を受け入れがたい外国人はとても多いです。受け入れる側も異文化で育った外国人に対して、歩み寄る姿勢が大切だと思います。

 

―昨今、メディアを賑わせている、外国人就労ビザ改定の話題から目が離せませんね。
(松里さん)本当に、日々ニュースになっていますが、審議を経た先の現実の体制が気になるところではありますね。我々としては、一人でも多くの外国人労働者が気持ちよく日本社会で働ける環境を願っています。

 

―この度は、お忙しい中お時間いただき有難うございました。今後、ますますJapan Job School卒業生の活躍が楽しみです。

インタビュー 川瀬 亮太 飲食店プロデュース会社、ROOTage(株) 代表取締役。
取材・文 青山友美 食専門のPR企画&編集・ライターとして活動中

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