飲食店開業者インタビュー VOL.9「マイキッチン」ケーシー・ナレスさん

念願叶った明大前での2号店
ネパール出身のケーシー・ナレスさん。日本に来てすでに12年。初めの9年間は新宿歌舞伎町の屋台村の1店舗を運営していたとのこと。その後、売却して独立。その資本を元手にまずは、2016年4月久我山に「マイキッチン」1号店をオープン。でも、どうしてもこの明大前エリアに出店を希望していたナレスさん。探し続け、はや5年。ついに、納得のいく物件と出会い、2018年6月7日に明大前に「マイキッチン」をオープンしました。

―“どうしても明大前に出したい“という想いが強かったとお聞きしましたが。
(ナレスさん)はい。まず独立を考えた時、一番にお店を出したかった場所が、明大前でした。その理由としては、自身が長年住んでいるという点で土地勘が働くということも大きかったです。友人、知人もたくさんいて、さらにオフィスもあり、明治大学の学生もいて。
絶対にいいお店になると確信しながら、物件を探していました。しかし、なかなか自分の希望通りの物件に出会うことが出来なくて、探す範囲を井の頭線沿線に広げたところ、久我山の駅前の物件と出会い、明大前よりも先にオープンする運びとなったのです。

―「マイキッチン」という店舗名が、シンプルでとても覚えやすいですね。
(ナレスさん)一時期、レストランで“俺の~”がはやったでしょ?
その影響も意識しつつ、名前を付けました(笑)
お店のコンセプトから内装まで、自分自身で決めているので、まさに私の台所です。
―タイ料理&インド料理という、明確な看板を掲げているのには理由があるのでしょうか。
(ナレスさん)シェフは、インドやネパールからきています。しかも母国以外の料理も本格的に調理ができるので、とても信頼しています。味に関しては、私がチェックする仕事。
そのため、食べ歩きは欠かしません。
―とても効率のよい席の配置になっていると感じますが、ナレスさんのアイデアですか?
(ナレスさん)そうなんです。8坪という狭い空間の中に、カウンター3席とテーブル席を16席配置しました。実は、ここの家賃が自身の想像よりも5万円高くて。なんとか1席でも多く作りたいと試行錯誤しました。
―この物件は、ほぼスケルトンからの構築だったんですね。
(ナレスさん)はい、一旦解体して、防水してという作業もあって、なかなか大がかりでした。店舗のアイデアは私なのですが、デザイン、設計は日本の会社にお願いをしました。
2018年の3月に契約をして、6月にオープンしたので、かなり頑張ったと思います。
―オープンしてから、お客様の反応はいかがでしょうか。
(ナレスさん)メニューをみていただいてもわかる通り、価格を良心的にしています。
学生や会社員の多い街でもあるので、まずが気軽に味わっていただき、ファンになってほしいと考えているから。スタートはゆっくりですが、着実にリピーターが増えてきています。
―次なる目標はありますか。
(ナレスさん)井の頭沿線で、また新しいお店をオープンしたいですね。
近くにあることで、スタッフの交流がスムーズですし、お客様の認知にも広がると思います。
でも、焦って納得いかない場所には決してオープンしませんよ!!
これから独立する方へ アドバイス 3箇条
- 其の1. 場所を妥協してはダメ!
- 其の2. 味・サービスに徹底的にこだわる。
- 其の3. お店の雰囲気づくりは丁寧に。
お店ができるまで
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開業費内訳
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<おすすめ料理>

ガパオ

ガパオセット

バターチキンカレー(ランチセット)
店舗情報
店主経歴ネパール出身 |
取材・文 青山友美 食専門のPR企画&編集・ライターとして活動中
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