繁盛店への道

〔1回きり防止〕飲食店が今、LINE公式のお友だちを増やすべき理由と具体策4

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飲食業界が活況ですね。お客さまが戻ってきているのを感じている状況でしょうか?とはいえ、競合はコロナ前以上に厳しくなるはず。お客さまがスマホを開けばすぐに、他のいいお店が見つかる状態ですから。簡単にはリピート来店してもらえません。
 
どうすれば、リピート来店して頂けるでしょうか?「満足してもらう」だけでは足りません。満足できるお店がたくさんあることを、お客さまは知っていますし、満足した記憶はすぐに消えてしまうからです。
 
だいじなのは【お店のことを思い出すきっかけ】を作り出すことです。思い出して頂けたら、満足した記憶も蘇ります。「また行きたいな!」と思って頂ける可能性も生まれます。
 
今日ご来店下さったお客さまが【1回きり】にならないよう工夫と仕掛けをしましょう。何も手を打たなければ、1回きりになってしまう場合も多いですから。
 
今回は【LINE公式アカウント】のお友だちを増やすための切り口と具体策を4つ紹介いたします。LINE公式でお友だち登録をして頂けたら、お店からメッセージを送ることができます。思い出すきっかけを作ることができるということです。
 
※LINE公式アカウントの利用料は2023年6月から実質値上げされますが、飲食店の販促活動で無視できない媒体ですし、とても有効ですので今回取り上げております。
 

【お友だち増加の切り口1】お友だち特典を付ける

一般的なやり方です。お友だち登録をすると「トッピング1つプレゼント」や「ドリンク1杯プレゼント」などの特典を設定しているお店が多いでしょうか。来店したその日から特典が得られると、お客さまも登録しやすくなります。
 
とはいえ、スタッフがお客さまに一人ずつおすすめするのは負担が大きいでしょう。時間がかかるだけでなく、断られた時の心理ダメージもあります。それならば、アナログ販促ツールに頼るのも手です。
 
例えば、下のようなブック型POPを作って各テーブルに設置すると、お客さまが自ら手に取って開いてくれて、お友だち登録してくれたりします。
 
※このブック型POPを設置したところ、月間のお友だち登録数が約2倍になったお店さまもあります。
 

 

【お友だち増加の切り口2】登録を「通過点」にする

第2の切り口は、お友だち登録をゴールにしないやり方です。たとえば「〇月特別キャンペーンくじ」として、来店者さまに番号入りのチケットを配布します。抽選で当選したお客様に特典をプレゼントする企画です。この【当選発表をLINE公式上で】行うようにすれば、LINE登録自体は通過点になります。お客さまは登録をして、当選発表を待って下さいます。
 
※このような「くじ×通過点」の仕掛けをしたところ、数店舗運営している飲食企業さまでは1回の企画で約500名のお友だちが増加しました。
 

【お友だち増加の切り口3】来店前でもお友だち登録してもらう

通常、LINE公式のお友だち登録をしてくださるのは、来店したお客さまです。でも、「気になっているけど、まだ来店したことがない」というお客さまもいらっしゃるはず。そういうお客さまとのつながりが持てたら、今後安心して来店してもらうきっかけにもできます。
 
そのためにどうするか。店頭にお友だち募集POPを貼るのもいいですが、お客さまの行動を誘発する仕掛けとしては弱いです。もう一つ行動しやすい仕掛けをしたいもの。
 

 
LINE公式の「抽選タイプのクーポン」機能を使ってはいかがでしょうか。「10人に一人、〇〇半額券が当たる」というような企画をして店頭にPOPを貼り出します。この方が「少し気になっているけど…」というお客さまは動いてくれやすいです。この抽選クーポンは、お友だち登録時に自動配信される「あいさつメッセージ」に加えておくようにしましょう。
 

【お友だち増加の切り口4】必要な連絡手段として利用する

最期の切り口は飲食店では少し難しいですが、タイミングや状況が合えばぜひ検討してみてください。たとえば、お店に来店してご予約を下ったお客さまとのやり取りをLINE上で行う仕組みにします。「予約人数の変更などがあれば、LINEのメッセージでお願いをいたします」としてその場で登録をしてもらうようなやり方です。お客さまも電話するよりもLINEで連絡できた方が便利だと思いますので。
 
いかがでしょうか?「LINE公式をもっと活用したいけど、お友だちが増えないんだよ」という方にヒントになればと願って今回の記事を書きました。少しでも参考になりましたでしょうか?
 
今日ご来店下さったお客さまが【1回きり】にならないように、仕掛けをしてLINEお友だちを増やしておきましょう。
 
※今回は【LINE公式のお友だちを増やす】という視点で記事を書きましたが、メールマガジンなど別の媒体をメインに使用している場合はそちらに置き換えて活用くださいね。
 
ではでは、ますますお客さまに大喜びして頂いて、大繁盛して参りましょう。応援しています!
 
◆眞喜屋実行 まきやさねゆき
株式会社はぴっく 代表 しかけ販促プランナー
2008年に起業し、中小企業や個人商店を対象とした販促企画会社を経営。
「いい品ならば、いい品以上の喜び濃度に」をモットーに、商品の真価/潜在価値をカタチにする企画やグッズ制作。
執筆実績:ビジネス書7冊/日経MJ/近代食堂/販促会議/日本政策金融公庫など
講演実績:商工会議所・商工会・法人会・企業研修など
◆代表的な著書
・お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77
・販促の教科書
・リピーターをつくる35のスイッチ
・お客さまが動く!しかける販促術
 
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