行列必至の人気ベーカリー「ダコー(dacō)お茶の水」がカフェ併設店舗としてオープン!
福岡や表参道で大人気のベーカリー「アマムダコダン」の新業態として展開されるベーカリーカフェ「ダコー(dacō)お茶の水」が2024年2月21日にオープン。
そもそも「アマムダコタン」とは、長い行列でお馴染みの「アイムドーナツ?」を手掛ける平子良太シェフが手掛けるベーカリー。平子氏がオーナーシェフとして福岡で営んでいたイタリアンレストラン「ヒラコンシェ」で提供するパンを、自分で作ってみようということから始まり、片手間でやるくらいならパン屋を作ってしまおうという発想から2018年に福岡で誕生。
アイヌ語の“小麦(アマム)”と“コタン(集落)”を掛け合わせた店名を有するこのベーカリーは、ボリューム満点のビジュアルに加え、独創的でクオリティが高く、人々をワクワクさせるパンが店内に並び、たちまち有名店に。
実は数年前にブームにもなった「マリトッツォ」、平子シェフが、以前から中身の具材が見えるパンを提供したいという想いもあり、その可愛さにも惚れ込んで販売を始めたところ大流行。福岡から全国区になったことは周知の通り。その後、「アイムドーナツ?」の展開にも繋がっていく。
そんな「アマムダコタン」からアナザーブランドとしてローンチされた「ダコー」のコンセプトは「時代の需要に応えた“都市型パン屋”」として2023年10月に世田谷区の桜新町に1号店がオープン。食感を大切にし、小さめのサイズでひとり暮らしの人でも、残さず色々な種類を楽しめるように、というシェフの想いがふんだんに詰まったパンは、日々50種類以上が並んでいる。
今回、オープンした「ダコーお茶の水」にはカフェスペースが併設。オープンの事前情報をキャッチはしていたももの、連日3時間待ちの行列ができているという噂もあったため、なかなかすぐには足が運べず…オープンしてから2ヶ月ほどが経過し、そろそろ狙い目か!?と、満を持して訪問を決意!
この日はGWの初日ではあるものの、午前中から天候も悪く、行列も少ないのではないかと期待に胸を膨らませて、新お茶の水駅からダコーへ向かう。
一番近い地下鉄の出口からは2〜3分の距離にあるので、少しの雨ならば気にならない距離。場所柄か、土曜日のお茶の水駅周辺は人通りも少なく、静かな印象。
地図を見ながら歩いていくと、お隣には目印となる太田姫稲荷神社が。お稲荷様というのは本来、五穀の神とされていて、穀物の恵みを与えてくれるのだとか。パン屋さんがお隣にできるというのは、なんという巡り合わせか…
お参りでもしてから行こうかな…などと呑気なことを考えていた矢先、目に飛び込んできたのはビルの前の行列。
到着したのはランチタイムを外した15時過ぎ。午前中は雨で、この時間には止んでいたものの、良い天気とは言えない日。それにも関らず40名ほどが並んでいました。
どのくらい時間がかかるか全く分からない中、とりあえず最後尾に。
並び始めて30分ほどで、ビルの入口付近の「ダコー」の看板が見えるところまできました。まだまだ行列は続きます。店頭にはオープン時間の貼り紙があり、12時から20時までとのこと。この段階で、お店のスタッフの方が行列している我々に、店内の商品がかなり少なくなっていること、生ドーナツは購入できるが、後ろの人にはその他の商品が買えるかどうか…などを丁寧に説明して回っておられました。
噂で聞いていたお茶の水店限定パンの「ブリワッサン(ブリオッシュ生地をクロワッサンにしたもの)」や「生メロンパン(生ドーナツをメロンパンにしたもの)」は、どうやら連日開店と同時にほぼ売切れ状態。そして50種類以上のパンは、この日も開店から3時間余りで大部分が品切れに。説明を聞いて列から離脱する人も出る中、一縷の望みに賭けて引き続き並び続け、いざ店内へ!
重いガラス扉の向こうに広がるのは、曲線を描いた石の陳列台。階段状になった陳列棚はなんとも美しく、カラフルなパンやシズル感のあるパンが!
ずらーっと並ぶパン…と言いたいが、スタッフの方の説明通り、ラスト1個などのパンもあり、ずらーっと、とは言えない状況ではあった。とは言え、その陳列棚とパンの美しさのバランスが目からも楽しめるスタイル。そして!生ドーナツは本当にどんどん出てきておりました。通常のお味と、この日はきなこ味の2種類が陳列。生ドーナツだけでも良い方には。少し遅めの時間に並べば効率よく購入できるかもしれません。
スタッフの方のご説明があったこともあり、私よりも後ろにはもう10〜20名のみの行列を残すのみ。後ろの方には申し訳ないけれど、数少なくなったパンもトレーにピックアップさせていただきました。
せっかくなので、イートインスペースでコーヒーと一緒にパンをいただくことに。
ブレンドコーヒーは店内で550円、カフェラテは660円と少し高めの設定。そして購入したパンは、レジで店内用と持ち帰り用に分けてもらうことも可能。ダコーのロゴ入り紙袋は35円で、手土産にも便利。
会計を済ませて、カフェスペースに移動。店内も陳列台と同じく石の曲線で作られたスペース。石造りのテーブルは広く、フリーアドレスのようになっているので、店内各所に配置された可愛らしいスツールさえ確保できれば一人でも数名でも対応できるようになっている。この日も、読書するおひとり様やカップル、女性同士の2名客、また4名の学生グループなどが、思い思いの時間を楽しそうに過ごしていた。ガラス張りの店内には木漏れ日が差し込み、良い空気が流れている感じ。
そして一番特徴的なのは、パンを製造するキッチンが店内2箇所に配置され、パン作りを眺められるカフェスペースになっていること。この日は時間的にもあまり作業は多くなかったが、それはまるで劇場のようにも見え、自分の食べるパンがここで生まれているのだと思うと少し感慨深い。そして、パン作りに自信がなければ、ここまでオープンな作りには出来ないのではないか、とも思ってしまう。
ということで、いざ実食。この日、店内でいただいたのは「生ドーナツのプレーン味(231円)」と「照り焼きバーガー(410円)」、それにコーヒーをチョイス。作業は終わってしまっていたものの、キッチンの目の前を確保できました。実はアイムドーナツ?の生ドーナツはクリームが入ったものしか食べたことがなかったのですが、こちらはプレーンということで砂糖がまぶしただけのシンプルなスタイル。生地はもちもちふんわりとしていて、甘すぎず、それでいてほんのり上品な甘さが魅力的。カラフルで可愛らしい見た目のパンは照り焼きバーガー。甘い玉ねぎがアクセントになっていて、バンズはバーガーというよりはブリオッシュに近い感じ。野菜、肉、そしてパンのバランスが絶妙で、まさにコンセプト通り一人でも楽しく食べ切れるパンに仕上がっている。
写真の右2枚はテイクアウトした商品。「ダコードッグ(421円)」は、店名が名前に入っていることもありシグネチャー的な位置付けなのではないかと想像を膨らまして購入。手のひらサイズでありながらも肉感を感じる食べ応えのあるパン。また「カスクルート(518円)」はシンプルに生ハムとチーズのみの具材ということもあり、パンそのもののおいしさが味わえる一品。ワンハンドで食べられるのも魅力的なので、パソコン作業中にパンを食べながら…なんていう状況にも良さそう。
店内のドリンクも、店内で1杯ずつ丁寧に作って提供。チャイミルクティーやレモンシロップティーソーダなんていう魅力的なメニューもあり、女性客からは人気の模様。ドリンクはすべてテイクアウトも可能。
■おわりに
すっかり食べ終わって店を後にする16時半頃、陳列棚には数個の生ドーナツのみが残り、行列も皆無に。20時のクローズまではドリンクと生ドーナツだけなのかな…?など少し考えながら、次回は時間をもっと取って、早い時間からブリワッサンと生メロンパンにチャレンジしたいと思います。
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