インスタ映えするサラダレシピとそのテクニック-シリーズ第1弾-
インスタ映えするサラダとは。
数年前NYから日本へも上陸し一時ブームにもなった、サラダボウルよりそのテクニックを紐解いていきます。従来のサラダと言えば、主菜の付け合わせ、副菜という捉え方が多かったのではないでしょうか?
サラダボウルが流行した理由、それはボウル一皿に野菜だけではなく様々な彩りの食材をひとつのボウルまとめることにより、主菜が一品として完成しました。更にSNS時代も相まって、野菜不足が懸念されている若年層も、『インスタ映え』するフードスポットとしてサラダボウル専門店へ足を運ぶようになりました。従来のサラダのイメージとは違ったその見栄えの華やかさがSNSによって拡散されることにより、注目度が高まったことがブームのひとつの火付け役となったことが理由かと捉えています。
『インスタ映えするサラダレシピとそのテクニック』をテーマに、私がサラダボウル専門店の商品開発に携わった経験から、インスタ映えするサラダレシピとそのテクニックを、全4弾に渡ってお伝えしていきます。
インスタ映えするサラダのシーズンごとの食材選びと配色、相性の合うドレッシング造りのテクニック
【シーズンごとの食材選び】
・ベース
まずサラダのベースには旬の葉物野菜がおすすめです。季節ごとの旬の葉物野菜を2種類ほどミックスすると更に栄養価も高まり、お客様の満足度も高まります。
・トッピング
トッピングは、5~6種類ほど旬とそれぞれ違う彩りのものを融合させて選ぶこと、赤・黄色系の葉物の緑とは対照的な人の目を引く2種類の食材はなるべくどのサラダにも取り入れることで見栄えをより良くし、その他のトッピング選びとのバランスもとりやすくなってきます。
【配色】
インスタ映えということを考えるとこの配色が一番のキーポイントとなってきます。様々な食材の色味をひとつひとつ最大限に生かすこと、そしてまずは食材ひとつひとつを目で確かめてその彩りを楽しんで頂くために、下記のようにまずは図面で配色し、食材を当てはめていくのもインスタ映えするサラダのポイントです。
そして、お客様に提供する際にはまずこの彩りを目で見て楽しんでもらうため、ドレッシングを掛けて混ぜて形を崩したりせず、この配置のまま新鮮な素材そのままをしっかり見て頂けるよう、提供することがおすすめです。そうすることでお客様が好きなカメラやスマホで、真上(真俯瞰)から撮影しても、斜め(斜俯瞰)から撮影しても、それぞれの食材の彩りを滞りなく、撮影することができ『インスタ映え』としてSNSなどに投稿したりと、満足感を得て頂くことができるのです。
今回、レシピにてもご紹介するエディブルフラワーを使った春らしいサラダ、Edible Garden(エディブルガーデン)の彩りの参考図が下記です。下記のようにまずは図面にて配色のバランスを考え、具材を当てはめていくこともインスタ映えするサラダのひとつのテクニックといえます。この時、【シーズンごとの食材選び】でお伝えした、赤、黄色系の特に目を引く色の食材はこの配置に持ってくることで全体的な色彩のバランスと彩りがとても華やかに見えやすくなるのもポイントです。
【相性の合うドレッシング造り】
サラダにとって一番の味の決め手となるのがこのドレッシングです。なるべくそれぞれのサラダに合う、自家製のオリジナルのドレッシングを作ることで市販のドレッシングとは違う特別感と満足度を得て頂くことに繋がります。ドレッシングを長持ちさせるポイントはやはりなるべく少量でもお酢をとり入れることで、早い段階での劣化を防ぐことができます。これにより大量にドレッシングの消費があるサラダ専門店では大量に作っておけば、
約1週間ほどもたせることも可能となりました。
以上の3つの点を踏まえ今回は春らしい、エディブルフラワーを使った、サラダのレシピをご紹介します。
【Edible Garden エディブルガーデン】
●材料~1ボールあたり~ (飲食店で取分け提供する場合は3~4人分の量です。)
*カット、調理済み分量
ベース
① ロメインレタス・・・・・・・・・・・・・84g
ケール・・・・・・・・・・・・・・・・・36g
トッピング
②ブロッコリー・・・・・・・・・・・・・・50g
③アボカド・・・・・・・・・・・・・・・・50g
④黄パプリカ・・・・・・・・・・・・・・・30g
⑤ミニトマト・・・・・・・・・・・・・・・50g
⑥ボイルえび・・・・・・・・・・・・・・・50g
⑦エディブルフラワー・・・・・・・・・・・10g
ドレッシング
⑧オーロラドレッシング
★ケチャップ 大さじ1
★マヨネーズ 大さじ1
★酢 小さじ1
★塩 ひとつまみ
★黒コショウ 少々
★米油 大さじ1
●下準備/作り方
①ロメインレタス、ケールはひとくちだいにカット(目安2×4)。流水にしばらくつけて水切りをし、保冷しておく。
②ブロッコリーは一口大にカット。鍋にお湯を沸かし塩を少し入れて、1~2分ほど茹でて湯切りし、氷水に少しさらすと変色を防げる。
③アボガドは皮付きのまま縦2等分に切り種を取り除き、ひとくち大(2センチ角ぐらい)に切りこみを入れ、スプーンで実をすくって乗せる。残りを保存する場合はタマネギと一緒に置くと変色を防げる。
④黄パプリカは1/2にカットしヘタと種を取って洗い縦横1/2カット5センチくらいの千切りにカットする。
⑤ミニトマトはヘタを取って洗い2等分にカットする。
⑥ボイルえびは自然解凍しておく。
⑦エディブルフラワーは緑のへたなど食べられない部分がある場合は処理する。
⑧ドレッシングは★を全部合わせる。
●原価目安
いかがでしたでしょうか?次回、第2弾は材料のカット+保存方法のテクニックについてお伝えしていきます。
Writer 初崎麻衣(Mai Hatsuzaki)
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