注目新店舗インタビューvol.9「あなたの町の厨房屋さん名物コロッケコックマン」withコロナ時代、若手実力派シェフの作るコロッケで街を元気に！

2020年12月11日に東急多摩川線・鵜の木駅の目の前にオープンした『あなたの町の厨房屋さん名物コロッケコックマン』。既存店である蒲田のイタリアン『なぽりの王様コックマン』から派生した新しいスタイルのお店だそう。お店の販促担当である足海（あしがい）涼太さん（以下、足海さん）とシェフの中山信広（以下、中山さん）にお話を聞いてみました。

店舗内装

―こんにちは、今日はよろしくお願いします。さっそくですが、元々は蒲田でイタリアンを経営されているそうですね。今回『あなたの町の厨房屋さん名物コロッケコックマン』をオープンされたのはどのような経緯があったのでしょうか？
（足海さん）既存店である『なぽりの王様コックマン』は2020年の3月にオープンしたのですが、その頃は新型コロナウィルス流行の真っ只中でして。さらにお店が空中階（5階）でもあったので想像以上に集客に苦戦していたんです。しかしそんな中でもお店に何度も来てくださるリピーターのお客さまから「外食するのはちょっと怖いけど、お店の料理が食べたい」というありがたいお声もいただき、コロナ禍でどのようにすればお客様に来店してもらえるかを考え、新規オープンしたのが同店です。

店舗外観

―コロナ禍であることをふまえ、今日の情勢にマッチした店舗を作ろうと考えられたのですね。新規出店にあたって物件や業態はどのように決められましたか？
（足海さん）『なぽりの王様コックマン』をやって行く中で、次に出店するとしたら路面店でないと難しいなと思いました。また、ソーシャルディスタンスが意識されているこのご時世だと飲食店になかなか入りづらいのではないかと思い、1階の路面店でお惣菜を販売しようという結論になりました。

【店舗入り口のホットケースでコロッケを販売】

―2020年以降は在宅勤務の方も増えたでしょうし、お惣菜を売っているお店は重宝されそうですね。お惣菜の中でも「コロッケ」を選んだのはなぜでしょうか？
（足海さん）昨年は自粛期間やステイホームの影響でスーパーマーケットの売上が140〜150%upしており、東京都のお惣菜コーナーで一番売れているのがコロッケだというデータが出ているんですね。(日本惣菜協会の2020年のデータより）そして、シェフの中山が「キーマカレー」のレシピで以前にぐるなびが運営するレシピサイト「シェフごはん」で最優秀賞をいただいていることもあり、中山のスペシャリテである「キーマカレー」と「コロッケ」を組み合わせればお客様に喜んでいただけるのではないかと考えました。

【最優秀賞受賞キーマカレー】

―同店は時代のニーズとシェフの得意分野を合わせて誕生したのですね！また、お店は“複合店舗”だともお聞きしています。
（足海さん）同店は3つの形態で営業しております。まず1つは店名にも入っている「コロッケ」を集客商品として、100円前後でリーズナブルに提供しています。2つめは通常のイートイン営業で、鉄板料理や低温調理をした肉料理のコースを用意しています。また、鉄板でのファイヤーパフォーマンスで非日常体験を楽しむことができるようにしています。3つ目は主婦の方々をターゲットにした料理代行です。毎日のように献立を考え、買い物をして、料理をしなければならないという日々の食事に対するストレスを少しでも軽くできればと考えており、ビーフシチューなどの手間ひまのかかる煮込み料理を中心に提供していく予定です。

―いくつかのスタイルをを組み合わせて営業することでリピーターも増えそうですね！お次はシェフの中山さん、お店のメニューについて教えてください。
（中山さん）私が作る「キーマカレー」はミートソースがベースになっています。また、ミートソースにしいたけやエリンギのみじん切りを入れることによって、味わいにより深みが出るように仕上げています。また、コロッケのたねには以前働いていたお店で使っていたドレッシングのレシピをアレンジして混ぜ込んでいます。

【左：コックマン特製コロッケ　右：名物カリーコロッケ】

―「コロッケ」も「キーマカレー」も、濃厚でコクがありとてもおいしいです！自宅で本格的なコロッケを味わえるご近所の方がうらやましいです。
（足海さん）オープン直後にお店のSNSアカウントをフォローしてくれた方に「コックマン特製コロッケ」を3個無料でプレゼントしたんです。近隣のお客様にフォローしていただくことでお店の認知拡大にもなりますしね。おかげさまで当初予定していたコロッケの製造個数を200個から300個に増やしましたが、それでも間に合わないくらいです（笑）

【シェフの中山信広さん】

―3個無料でプレゼントとは…！（羨望の眼差し）確かにフォロワーになってもらうことで、お店をより身近に感じてもらえますよね。今後同店をどんなお店にしていきたいですか？
（足海さん）今後はInstagramやTwitter、LINE＠などのSNSを活用し、食関連の情報を発信したり、地域を巻き込んだコミュニティをつくっていきたいと考えています。自宅でも食や料理を楽しんでもらえるよう、オンライン料理教室にも挑戦してみたいですね！

【低温調理によってやわらかくいただける肉料理もおすすめ】

―足海さん、中山さん、本日はありがとうございました、2度目の緊急事態宣言も発令され、先行きが不透明な今日のwithコロナ時代、新たな業態や取り組みに挑戦する飲食店の方の想いをもっと聞いていけたらと感じました。