注目の飲食店が集まる学芸大学駅で、東急東横線高架下の大規模開発が進行中

学大高架下リニューアルプロジェクト 2024冬にグランドオープン

ここ数年、地元民以上に遠方から外食のためにわざわざ集う街となった、学芸大学。東急東横線の急行停車駅にも関わらず、駅前に大きなビルやバスロータリー、タクシー乗り場もないという環境が、どこか落ち着きを醸し出し、住みやすい街を作っているとも言えます。駅の改札からは商店街が広がり、飲食店も軒を連ねるものの、あまり規模が大きなものはなく、どのお店もお客様とスタッフの距離が近いのが特徴。大げさにいうと、居酒屋チェーン店などはあまり望まれておらず、店の個性が明確でなければあっという間に閉店、または業態変更へ追い込まれています。

そんな、学芸大学駅の高架下が、東急不動産によって開発が始まったのが2021年のこと。ゴールは2024年秋となっていたものの、7月に正式なグランドオープンが今冬と発表されたので、リリース発表をもとに現在の状況をレポートして行きます。

オープン済みのお店レポート

●「マルムス」　
オープン時はコロナ禍だったこともあり、飲食スペースがなくオープンしたおにぎり専門店「マルムス」。テーブル＆椅子のイートインスペースを作ってくれたので、急ぎのランチの時に活躍します。白米のほか玄米おにぎりもあり、おしゃれなパッケージでの個包装なので、差し入れなどにもおすすめ。

●「ムチュ」
2024年3月にオープンした、学芸大学の人気店「浮雲」の新業態として話題の洋食店。ランチタイムには、ハンバーグ、エビフライ、ナポリタンなど大人がうきうきするメニューがラインナップ。その日のおすすめもあるのでスタッフに確認を。夜は、カジュアルなビストロメニューがワインと楽しめます。テラス席はワンちゃんOKなのも人気の秘訣。

ほかにも、中華で気軽に飲める「好香味房」や台湾料理の「ＣＨＩ－ＦＯ台湾屋台縁食区」など、バリエーション豊かなカジュアル業態がすでに軒を連ねており、住民たちの止まり木にもなっています。

未来共創エリア「GAKUDAI COLLECTIV」、カルチャー&フードエリア「GAKUDAI PARK STREET」、スモールオフィスエリア「simplace Gakugei-daigaku by NewWork」が順次開業

※参考資料：東急不動産リリース

老朽化に伴う高架下建物の補修の必要性、高架下の暗いイメージの改善を望む声、周辺のまちづくり（補助第２６号線の整備、碑文谷公園の活用検討）を契機として、2021年から学芸大学高架下リニューアルプロジェクト（以下、本プロジェクト）が始動していましたが、2024年７月から冬にかけて、未来共創エリア「GAKUDAI COLLECTIV」、
カルチャー&フードエリア「GAKUDAI PARK STREET」、スモールオフィスエリア「simplace Gakugei-daigaku by NewWork」が順次開業。

「まちに関わりたい」、「まちの人とつながりたい」、「まちにもっと居場所が欲しい」など、皆さまから寄せられた多くの声をヒントに、コンセプトを「南北1kmのまちの縁側」に設定。高架下をひとつの大きな縁側に見立て、お気に入りの居場所も、仕事も、友人も、ちょうどよく混ざり合うような場所を目指しています。2024年冬のグランドオープンに向けて、主なリニューアルエリアの名称、およびコンセプトが発表になりました。

１）未来共創エリア「GAKUDAI COLLECTIV」（2024年11月開業予定）
碑文谷公園に隣接した現駐車場エリアに、12の小さな商店とコワーキングスペース、アトリエ、オープンスペースを備えた複合施設が登場します。10年先の社会を見据えた新しい価値やサービスを、店主やワーカー、クリエイター、地域の皆さまとコラボレーションしながら創造していきます。

２）カルチャー&フードエリア「GAKUDAI PARK STREET」（2024年7月開業予定）
「学大は夜の店は多いがモーニングやランチの店が少ない」、「ひと休みできる場所が欲しい」、「フリーマーケットやマルシェがしたい」といった声をもとに、旧「学大小路」が夜だけでなく朝や昼も滞在できる公園のような施設に生まれ変わります。

３）スモールオフィスエリア「simplace Gakugei-daigaku by NewWork」（2025年１月開業予定）
駐輪場2階のロフトスペースを小規模オフィスにリノベーション。会議室や複合機、ネット回線など充実の共用設備を備え、シンプルでミニマムなオフィスを求める方におすすめのスモールオフィスが誕生します。東急不動産初の直営スモールオフィス「simplace by NewWork」の第1号拠点です。本プロジェクトを通じて、人的・物的な地域資源の活用、沿線地域との共創、近郊エリアでのオフィス機能の導入などに取り組んでいきます。

RESTA編集部では、日々新しいお店がオープンし、街が変化していく流れを見守っていきます。