世界一人が出入りする街？新宿区の特徴
新宿区の面積は18.23平方キロメートル、東京都23区ではほぼ中央に位置します。
新宿区と聞くと、多くの人でひしめいているようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、実際の人口は34.86万人で、23区のなかでは決して多い方ではありません。
ところが、昼間人口を見ると77万人にまで膨らみます。オフィスが多いことに加え、大学や専門学校など教育機関が多いことが、昼間人口の多さにつながっていると考えられます。
昼間人口の多さと比例するように、高い数字を示しているのが新宿区の中心駅、JR新宿駅の利用者数です。1日当たり76万7000人と、日本で1位であるだけでなく、世界の駅でも1位となるほどの利用者数の多さを誇る駅です。ビジネスマン、学生、そして買い物客と、多くの人が新宿区に足を運んでいることが分かります。
また、新宿区は外国人が多いことでも有名です。4万人を超える外国人登録人口があり、23区でも群を抜いて1位の多さです。これは区の全人口のうち12%を占め、国際色豊かな区であることを物語っています。
このように新宿区は、オフィスや教育機関が多く、多くの人が足を運び、国際色も豊かな街という特徴を持っています。
繁華街・昭和レトロ－新宿区のさまざまな表情
新宿区を代表する3つのエリアが、「新宿駅周辺エリア」「新大久保エリア」「神楽坂エリア」です。
新宿駅周辺で最もにぎわいを見せるのは、新宿駅東口側です。新宿アルタや伊勢丹、高島屋、京王百貨店、小田急百貨店などの百貨店、ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店が立ち並びます。また、日本最大級の歓楽街、歌舞伎町も東口側にあります。その一方で、新宿駅から徒歩数分の場所には新宿御苑があり、広大な緑と美しい庭園が広がります。こういった動と静のギャップも、新宿駅周辺エリアの魅力のひとつです。また、西口はオフィス街が広がり、東京都庁があることでも知られています。
23区で最も外国人の多い街としての象徴が、新大久保エリアです。韓流ブームは波のように再来を繰り返し、コリアンタウンとも呼ばれる新大久保もそれと同時に有名になっていきました。道沿いには韓国料理の店や韓流スターのグッズショップ、韓国トレンドをいち早く販売するショップなどがひしめくように並びます。テレビでもよく紹介されることもあり、全国からの観光客でにぎわっています。
これまでの2つのエリアは、近代的な街と異国の雰囲気に包まれる街でした。しかし、新宿区の東側にある神楽坂は、和の雰囲気に包まれているエリアです。一歩路地に踏み込めば、江戸の雰囲気を感じさせる空間や、昭和レトロの情緒を残す街並みが今も残り、和の風情を味わうことができます。こういった点が人気となり、外国人観光客にも人気のエリアとなっています。
このように、超高層ビルが立ち並ぶかと思えば、タイムスリップしたようなレトロな街並みも広がり、異国の雰囲気あふれるエリアもあるのが新宿区の魅力です。また、世界一利用者数の多い駅があることから、世界一人の出入りの多い街ということもできます。新宿区はさまざまな表情を持ち、それぞれの表情が独特の魅力を放つ、日本を代表する街なのです。
人の出入りが多い＝来客数も期待できるエリア
新宿区の特徴と、新宿区を代表する3つのエリアそれぞれの魅力についてご紹介しました。
新宿区は国際色豊かなだけでなく、街並みを見てもエリアごとにさまざまな表情があります。また、駅の利用者数から、世界一人の出入りの多いエリアということもできます。このことから、ショップを構える場所として新宿区が人気であることと同時に、さまざまな人が訪れてくれる可能性があることが分かります。
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